プノンペンの休日 (2013/10/31)

 

 

東南アジアはいろいろな国で仕事をしてきたが、なぜかカンボジアを訪れるチャンスには巡り会わなかった。カンボジアは内線による混乱から隣国のタイやベトナムに比べて発展が遅れてしまったが、プノンペンの活気はなかなかのものである。つい半年前まで仕事をしていた隣のラオスと比べてみても、ラオスには一般的におっとりした雰囲気があるのに対して、カンボジアにはもう少しスピード感があるように見える。もっとも、ビエンチャンとプノンペンだけを比較しているので、そもそも規模が相当違う二つの町を比べたところで、ほんの一面だけを捉えたものにすぎないのかもしれないが。

 

さて、ビエンチャンはご存じのようにフランスの植民地であったことから、当時の町並みが未だに残っている。都市計画作りの上手さは、さすがにフランスであり、川沿いの通りの景観はなかなかすばらしい。居並ぶレストランはテーブルを通りに並べ、お客は道行く人々を眺めつつ、飲み物をチビチビやって、のんびりと時を過ごしていく。

 

私も、休日には少し遅い昼食をとるために川縁のレストランに出かけ、ビールを飲みながらボンヤリすることがある。周りには、結構、欧米の観光客を見かける。長期にここに住んでいるのかなとも見える白人も多く、ちょっとくたびれた中年の独り者が物憂げに酒を飲んでいるのを見ると、本国での生活に疲れ、東南アジアまで流れてきたのかななどと、つい考えてしまう。

 

 

 

 

 

 

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