年相応にガタが来る
(2019/9/19)
人間、年を取るといろいろとガタが出てくる。本人は、まだまだ「どーって事はない」と思っていても、肉体は正直なもので、年相応に痛んでくる。かく言う私の話である。
サラリーマンをやっていた当時は、毎年の健康診断で問題を指定されたことはなかったが、ここ3年ほどは再健診を指摘される事項が出てきた。
腎機能が弱っているとコメントが付いていることは知っていたが、それほど深刻には捉えていなかった。今回の定期健診で、尿蛋白が多く、再健診を受けるべきとの結果が出たので、再度医者に相談したところ、ここ数年間の数字の変化が急であり、腎機能が明らかに悪化しているとの診断であった。
腎臓の精密検査は何処でもできるというものではなく、それなりの設備と陣容を備えた病院に限定される。
私の住んでいる地域でいえば、鎌倉の徳洲会病院がそれに該当するので、そこで検査を受けることになった。結果は、慢性糸球体腎炎のIgA腎症に該当するだろうとの診断であった。現状であれば治療可能であるが、このまま頬っておくと、いつかは人工透析という事態になり得ると少々脅かされた。
都合良く、この秋に予定が入っていた私の長期出張が延期されたことで、来月早々には治療に入ることにした。数日間入院することになる。
思えば、心房細動を起こし、焼灼手術を受けたのが今から12年前、昨年は血圧が相当高くなっていることに気づき薬を飲み始めた。そして今年は腎臓の炎症である。
人間、一つ年を取れば、1年分、肉体にもガタが来るという証である。来年、古希を迎えることを考えれば、これまた至極当然のことであろう。杜甫の詩にある「人生七十古来稀なり」の世界である。その昔であれば、70歳まで生きている人は殆どいなかったのだから。