IMFの世界経済見通し (2021/1/27)

 

 

年初に世界銀行が発表した経済見通しに続き、国際通貨基金(IMF)も世界経済見通し2021年版を発表した。今回アップデートされた見通しでは、昨年秋に発表した前回予測と比べ、経済回復の上方修正が行われた。

 

例えば、米国の経済成長率の見通しは、2021年が前回予測の2.0%から5.1%へ、2022年が▲0.4%から2.5%へと大きく引き上げられた。日本についても、2021年が0.8%から3.1%へ、2022年が0.7%から2.4%へと引き上げられた。

 

主たる理由は、欧米で承認されコロナウイルスに対するワクチン接種の見通しが立った事にある。ちなみに、今朝の日本経済新聞は、米国ではバイデン新政権が夏までに全国民分の供給を行う計画を発表したと伝えている。

 

日本を含む先進国の経済は昨年大きく落ち込んだが、IMFは米国や日本の経済活動は2021年の中頃には2019年末の水準に戻るものと予測している。一方、パンデミックの影響が相対的に大きかった欧州はそれが2022年にズレ込むと見ている。

 

今回のIMFの予測は、年初に発表した世銀と比べ、2021年の経済回復がより早まると見ている点に違いがある。ワクチン接種の実施により、パンデミックの収束が早まると見ている。

 

圧倒的に経済の回復が早いのは中国である。先進国がマイナス成長に沈んだ昨年においても、中国は2.3%の経済成長を達成している。今年は8.1%の成長を達成すると予測しており、圧倒的な経済の強さを示す。

 

 

 

 

 

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