ウインドウズ・ビスタとマックOS (2008.5.17)
ウインドウズ・ビスタが発売されて一年が経過し、サービスパックも出されたが、どうも売れ行きは今ひとつパッとしないようである。私も、ビスタをマックの裏側(ブートキャンプ)に乗せて使っているが、やはりMac OSの方が使いやすい。
今のウインドウズOSは、ウインドウズ2000をベースに、XPそしてビスタへと進化してきたが、私にとっては何が良くなったのか分からない。マイクロソフトは、ビスタによりセキュリティーが上がったと説明しているが、XPではセキュリティーが守れないというわけでもない。
ちなみに、XPでもビスタでも、私は表示にクラシックを使っている。慣れもあって、この方が私には遙かに使いやすい。ビスタはとにかく重いし、これまで持っていたアプリケーションで使えないものが出てきている。
今週号のビジネスウイークに、面白い記事が出ていた。GMとアラスカ航空は、社内のシステムではビスタは使わない。次の「ウインドウズ7」を待つというものである。理由は、上述のとおりである。
マイクロソフトは確かにパソコンのOSとオフィス・ソフトの世界を完全に支配したが、新しいバージョンへの切り替えで隘路に入ってしまった、と思うのは私だけではないようである。
OSだけでなく、アプリケーション・ソフトでも同じような問題が起きている。私は未だにオフィス2000を使っている。オフィス2007は操作性をガラッと変えてしまったので、今の私には、仕事で使う気がしない。作業中に問題が出ても、何をどうすればよいのかすぐに分からない。とても生産性の向上にはつながらない。そもそも、マイクロソフトの商売上のご都合で、ユーザーの方が引っ張り回されるのではたまらない。
ビスタではオフィス2000の作動が保証されていないので、オフィス2003を探したものの、もはや店頭には見つからない。結局、マックにビスタとオフィス2007を入れているが、マックOSでオフィス2004を使った方が、遙かにストレスがない。
これも二週ほど前のビジネスウイークであるが、「マックは業務用に進出する準備が出来たか?(Is Mac ready to go corporate?)」という記事が載っていた。ジャニパー・ネットワークス(Juniper Networks)という会社が、家庭でマックを使っているマックユーザーのために、社内でのマックの利用を認めたというものである。アップルが企業の一般業務向けにセールスをしていないのはご存じのとおりであるが、家庭でマックを使っている職員からの要望で、企業内でマックを使うことを認めるところが増えているという。
アップル自体もiフォーン(iPhone)が企業向けに売れ始めていることもあり、業務用にもビジネスを展開しつつある。一方、マイクロソフトがビスタでつまずいていることがアップルの好調な業績を陰で助けているというものである。