ユナイッテド航空、乗客引きずり下ろし事件 (2017/4/12)

 

 

この事件、日本のマスコミでも取り上げられ、その場面をアップロードしたユーチューブはなかかな繋がらなかったという。当初、強気の発言をしていたユナイッテド航空のCEOも、事態が大きくなりすぎたことで、一気に平身低頭の姿勢に転じた。

 

今朝のエコノミストに面白い記事が出ている(United bumps more passengers than any other large American airline)。

 

そもそも米国でどの程度の客が搭乗口で搭乗拒否されたかといえば、2016年にその数50万人であった。もちろん、全員が引きずり下ろされたわけではなく、航空会社が提示する何らかの条件を呑んだ上で、自発的に降りる乗客が殆どであり、ご当人の意志に反して下ろされた(IDB*)のはそのうち8.6%であった。

*/ Involuntary denials of boarding

 

ちなみに、航空会社の提示する条件とはケースバイケースで異なるが、今回のユナイッテド航空の事件では、降りてくれるお客に対して1000ドルを支払うと提示したそうである。

 

 

では、嫌々ながら飛行機からおろされたIDBの数はと言えば、20082015年の統計で年間5万人であった。数字自体相当大きいが、飛行機で旅をする人の数も桁外れに多いので、確率で言えば10400人に1人にあたる。

 

確率的にはその程度の話はありそうと思えるが、ユナイッテド航空は他の大手航空会社に比べて、オーバーブッキングが多く、IDBの比率が高い。ユナイッテド航空の場合は10万人の乗客に対して11.6人、一方、アメリカン航空はそれより40%低く、デルタ航空は55%低い。となれば、できる限りユナイテッド航空の利用は避けたいと思うのは人情というものである。

 

というわけで、この記事、米国を旅行しようと考えている方のご参考になれば幸いです。

 

 

 

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