トランプに会見を断られた石破首相 (2024/11/17)
今朝の朝日新聞に、こんな見出しの記事があった。「石破首相、トランプ氏との会談見送り表明」。
記事の本文には、トランプ氏陣営が各国首脳と原則会わないとの方針を伝えてきたとある。さらに首相が、権限のない民間人が外国政府と外交協議を行うことを禁じた法律1/があることから就任前の面会はしないと連絡を受けたと明かした、とも書かれている。
面会しない理由が建て前ではそうなのだろうが、トランプにとって今時点で石破首相と会う優先順位は高くないと言うことなのだろう。既にトランプと会談した外国首脳がいる。
その第一がイスラエルのネタニヤフ首相である。今年の7月26日に、ネタニヤフはトランプの私邸マー・ア・ラゴを訪れて会見した。その際、トランプはイスラエルと連帯する旨の言葉を与えたと伝えられる2/。さらに10月20日には、イスラエル首相府が、ネタニヤフ首相がトランプ前米大統領と会談したと発表した3/。
ネタニヤフ以外にも、11月14日にアルゼンチンのミレイ大統領がマー・ア・ラゴでトランプと会談している。
外交で言えば、イスラエルとパレスチナ過激派との戦争、そしてパレスチナを支援するイランへの対応がトランプにとっては最重要課題の一つである。一方、石破首相との会談は来年1月の大統領就任後で十分と言う話しに過ぎない。
1/
ローガン法は民間人が米政府の外交問題で外国政府と交渉することを禁ずる。
2/
朝日デジタル(2024/7/27)
3/
Reuters
(2024/10/21)