トランプに対する裁判の行方 (2024/11/11)

 

 

トランプにとって、今回の選挙は大きな賭であった。もし選挙で負ければ、おそらく彼は豚箱に入ることになっただろう。

 

しかし、選挙結果は彼の圧勝。ホワイトハウスに戻れば、彼は二つの連邦裁判を潰すことが出来るし、二つの州裁判も彼が大統領を終える2029年まで停止されるだろう。

 

だからこそ、彼は今回の選挙戦まで裁判を長引かせることに力を注いだ。そして、トランプ1の時に任命した3人の最高裁判事にも助けられた(何せ、最高裁判事9人のうちの3人なのだから)。

 

選挙が終わってすぐ来るのがニューヨークの裁判(例のポルノ女優に対する口止め料を隠すために34のビジネス記録をでっち上げたことで起訴された件)であり、1126日に判決が出ることになっている。しかし、判事が有罪判決を出すことはなかろう。なぜならば、法的には大統領就任中に彼を収監することはできない(と考えられている)から。

 

次は、司法省の特別検察官ジャック・スミスが起訴した連邦裁判(これは2020年にトランプが退任後にホワイトハウスから別荘マー・ア・ラゴに機密書類を持ち出した件)。これは、トランプがスミスを罷免すれば簡単に裁判を止められる。彼は間違いなくそうする。

 

ジョージアで2020年の選挙に介入した裁判も、控訴裁判がトランプに対する告発を差し止めるかどうか審議中で、止まったまま。もし裁判が進んだとしても、ニューヨークの裁判と同じで、大統領就任中は収監されない。

 

他に民事訴訟も抱えているが、彼が第47代大統領在任中(トランプ2)、つまり2029年までは安泰である。その間、今度は政敵に向けて復讐するだろう。

 

 

 

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