トランプ2 (2024/1/23)

 

 

返り咲きを狙うトランプが再びホワイトハウスに戻る可能性が高くなりつつある。まずは手始めに、115日のアイオワ州の共和党員集会で過半数の支持を手にして勝利した。その結果を受けて、21日には対抗馬のデサンテスは予備選から離脱し、トランプを支持すると発表した。おそらくトランプは23日のニューハンプシャー州の予備選でも勝利するだろう。残った対抗馬はニッキーヘーリーであるが、トランプとの差は大きい。

 

一方、バイデン現大統領は次期大統領になるには年を取り過ぎた。世論調査の結果を見ても、有権者はさすがに81歳の大統領には否定的である。

 

もし、トランプが大統領に返り咲いたらどうなるのだろうか?トランプ2では、おそらく彼は一期目以上に思いつきのやりたい放題をやるのだろう。

 

まずは「米国第1」のお約束。全てに輸入品10%の関税をかけてやるという彼の話は、現実のものとなるかも知れない。中国に対しては60%の関税をかけてやる、それがいやなら米国からの輸入をもっと増やせと、お得意の「取引」を持ち出すだろう。

 

同盟国にとっても、良い話にはならない。米国は日本との貿易が慢性的な赤字である。関税の引き上げか、それとも日本から米国への投資拡大か、という話が出て来る。

 

軍事費に関しては、同盟国は米軍にただ乗りしていると考えている。日本の防衛費はGDPの僅か1%強でしかない。なぜ米国の税金を使って日本を守らねばならないのだという話が蒸し返される。当然、日本政府が在日米軍費用払え、もっと米国製の兵器を買え、という流れになる。

 

これはNATOにとっても同じで、米国はカネを出さない、欧州のことは自分達で考えろというかつての話がまたもや持ち上がるだろう。ウクライナへの支援もおそらく縮小するだろう。その度合いは別として、これはロシアのプーチンにとって己の立場を強くするチャンスである。

 

台湾への影響も大きい。対米貿易で黒字を続ける台湾は、中国による侵攻に備えて米国の軍事力に大きく依存している。台湾が米国の半導体ビジネスを侵したと考えているトランプが台湾防衛のためにカネを使うかどうか、大いに疑問である。

 

一方、ハンガリーのオルバーン首相、トルコのエルドアン大統領、サウジアラビアのサルマーン皇太子、インドのモディー首相などにとって、トランプ2は悪くない話である。トランプは人権問題にさほど関心がない。

 

どう考えても、トランプ2は世界にカオスを引き起こすことになる。

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: door「ホームページ」に戻る。