自民党議員、相次ぐ放言・失言 (2016/2/19)

 

 

二月に入ってから、大臣と自民党議員の失言が続いた。

 

まずは、高市総務相の放送局の電波停止発言。この方、もとより党内右派に属する議員であり、これまでもその発言がマスコミを賑わせてくれた。ひら議員の発言ならば、タカ派の発言で済んだのだろうが、総務相となればそうはいかない。本人は、予算委員会で一徹に自己主張を続け、法律論を繰り返したが、衣の下の鎧は見え見えである。担当大臣がこんな主張を続ければ、政権に対する世間の目が厳しくなるのは当たり前。そんな判断が出来ない未成熟さに、この方の問題がある。

 

ちなみに、仲間内からはこんな苦言が出た。石破茂地方創生相は、「気に入らないから統制するとかそういうことをやると、民主主義とメディアの関係がおかしくなる」。公明党の井上義久幹事長は、「法律の建前を繰り返し、担当大臣が発言するのは、別の効果をもたらす可能性もある。慎重であるべきではないか」。まさに、これが分別ある政治家の姿勢というものでしょう。

 

お次が丸川環境大臣。衆議院予算委員会で、福島県内の除染の長期目標として、年間1ミリシーベルト以下を目標としていることについて、「何の科学的根拠もなく、時の環境大臣が決めた」と発言した失態である。民主党をこけにしたかったのでしょうが、担当大臣でありながら、全くの勉強不足でした。省内にブレインがいっぱいいるのだから、彼らと相談して原稿を用意しましょう。

 

そして、島尻安伊子・沖縄北方担当相。記者会見で、北方領土の歯舞(はぼまい)群島の 「歯舞」が読めなかった。大臣に任命されたときは嬉しかったのでしょうが、何を担当するのか良く理解して、少しは勉強しましょうね。ちなみに、この方、文学部新聞学科をご卒業でいらっしゃいますが、日頃、新聞を読んでいるのでしょうか?

 

さらに続いたのが、丸山和也参院議員の参院憲法審査会での「米大統領は黒人。奴隷ですよ」という発言。すいません、オバマ大統領はアフリカ系ではありますが、そのルーツは奴隷ではございません。お父上はケニアからの留学生で、ハワイ大学在学中に知り合った白人女性と結婚し、二人の間で生を受けたのがオバマ大統領です。

 

そもそも安倍首相は日米関係を非常に重視しているのに、あろうことか米国大統領に無礼な言葉を投げかけ、安倍さんの足を引っ張ってどうしますのか。この発言の一部始終、ウェブを見れば全文が出ているが、日本が米国の51番目の州だったら、どうのこうの、大統領は奴隷の末裔だ、そもそも丸山議員、何が言いたくてこんな話をダラダラと続けたのか、全く分からない。

 

この方も、元法務官僚の弁護士と経歴は立派ですが、思慮のある発言とはとても思えない。

 

安倍さん、後ろから鉄砲を撃たれているようですが、大変ですね。

 

 

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