東京都議会セクハラ(オ)ヤジ発言騒動 (2014/6/28)
このヤジ問題が起きたのは6月18日、その後、マスコミ関係者の間で発言者として名前が挙がっていたものの、しらばくれ続けていた鈴木章浩議員がついに発言を認めたのが23日であった。5日間にわたってしらを切り続けたが、ついに御用と相成った。
このお方、2年前に政府が立ち入り禁止にしていた尖閣諸島に上陸した10名の日本人の1人というが、当時の国士を気取ったパフォーマンスとは裏腹に、まことに惨めな情けない姿であった。そして責任の取り方はと言えば、自民党は離れるが、辞任はしない。これまた議員の座にだけはしがみつきたいケジメのない身の処し方であった。新聞の見出しは「都議会のセクハラヤジ」であったが、これでは「都議会のセクハラおやじ」の顛末である。
自民党の対応も「セクハラおやじ」の域を出ない。吉原修・自民幹事長は鈴木議員以外のヤジは確認できていないと、これまた口をぬぐって逃げ切ることに決めた。25日の議会では、数を頼む自民党と公明党は、共産党が提出した鈴木委員と他のヤジの発言者の辞任決議案と、みんなの党が出した他のヤジ発言者の特定を求める決議案を否決し、幕引きを図った。
ところがどっこい、世の中そう甘くはない。28日の朝日新聞が、記者の録音と都議会の中継音を分析し、その他にもヤジがあったことを証明し、それを報道した。しかも、その音声をウェブにアップロードするオマケ付きで。
これではもう、自民党都議団は単なる「セクハラおやじの」集団である。ガバナンスもなければ、アカウンタビリティもない。この程度のおやじ連中が都政を議論するのでは、政治に期待出来るわけがない、と思うのは私だけではあるまい。
さあ来年春には、統一地方選挙もあることなので、是非ともこの手のセクハラおやじ議員を追放しましょう(唯一残念なことは、東京都議選は前回2013年に行われており、統一地方選挙の日程には入らない)。