逗子・鎌倉にある私のお気に入りレストラン

 

 

逗子・鎌倉周辺には、大きくはないが、味で勝負できる地元のレストランが幾つかある。

 

東京での仕事を離れ、逗子に引っ越して、かれこれ10年が過ぎた。SOHOなので時間に縛られることはない。思い立った時に、湘南海岸をちょっと車で走れば、そんなレストランに辿り着く。これだけは、東京都心にいたら決して味わうことが出来ない贅沢だろう。

 

観光地でもある湘南地区、近辺には、観光客が集まる名の売れたお洒落な店は結構多い。そんな所とは一線を画した、味は極上そして値段は手頃な地元の人が馴染みにしている店が私のお気に入りだ。

 

 

【イタリア料理】

 

トラットリア・ラ・ヴェルデ (TRATTORIA LA VERDE

 

JR逗子駅から歩いて5分もかからない所にある地元の老舗レストラン。黒板に書かれたアラカルト料理のメニューには、ズラリと品書きが並ぶ。とりわけ地元の魚や野菜を使ったものがお勧め。加えてピザとスパゲティーの種類も多く、数名で食事をすれば、いろいろな料理を楽しむことが出来る。

 

シェフは小坪の漁師の資格を持っており、地場の魚を提供する。また、ご自分の畑もあり、そこで作られた三浦野菜がこれまた美味しい。

 

私には、この地域で絶対お勧めといえるイタリア料理店が34軒ある。ここはその中の一つである。

 

ricco (リッコ)

 

もう2年以上前に閉めてしまったが、逗子の小坪港の前にピッコロ・ヴァーゾという名の知る人ぞ知るイタメシ屋があった。ちょっと見、一克そうなオーナーが有名な店であった(食べログにはまだ店が紹介されているので、口コミの中の「難しそうなオーナー」の話を読むと面白い)。

 

リッコのシェフはかつてピッコロ・ヴァーゾの料理人をしていた方で、独立してこの店を開いた。場所はJR逗子駅のバスロータリー前の魚佐治(魚屋さん)のビルの2階にある。テーブルの数がそれほど多くはないので、お昼時には混み合うことが多い。

 

ランチメニューは手頃な値段で人気が高い。そんなランチを狙えば、大金を払わなくともこれがイタリアンだと言える料理を味わうことが出来る。もちろん、夜、ワインを傾けながら本格料理を楽しむことは、もっとお勧めである。

 

フォセッタ (Fossetta

 

西鎌倉の住宅地内にある。車がないと行きづらいが、道を隔てた隣にあるりそな銀行の駐車場が使用できる(店がサービス券を発行してくれるので駐車料はかからない)。車を使わない人は、湘南モノレールの西鎌倉駅から10分ほど(約400m)歩くことになる。

 

この店のシェフもかつて小坪のピッコロ・ヴァーゾの料理人であった。上記リッコのシェフとは知己である(It's a small world)。

 

前菜の盛り合わせが付いたランチがこの店の売りであろう。前菜7種を頼んだら、昼間からワインを何杯もあおることになるかも知れない(残念ながら、私は酒を飲まない)。メインの料理も相当凝ったモノが多い。どれを注文しても悔やむことは絶対にないし、その味に驚かされる。

 

ちなみにカミさんは、今のところ、ここが一番気に入っているようである。

 

ゼブラ (zebrA) (残念ですが、このコロナ禍で20216月に店を閉じてしまいました。)

 

場所は鎌倉の大町。鎌倉葉山線の道路沿いで、安国論寺の少し手前(鎌倉寄り)にある。ウッカリすると店に気付かず、通り過ぎてしまうかも知れない。

 

ここではイラリア料理のカテゴリーとしたが、必ずしも正しくはない。店の名刺には「点心とお酒」の店とある。ソシアルメディアのレストラン情報を見ると、ジャンルが「西洋各国料理(その他)、中華料理」となっている。

 

イタリア料理を食べたいならば、昼のランチがよい。ランチメニューはパスタかピザの23種類に限定されるが、味は保証できる。ランチにデザートを追加することもお勧めする。これがなかなか豪華で、ブリュレ、ムース、フルーツ、アイスクリームと選択肢が多い。これが目当てで来る人も多い。

 

私は夜に行ったことはないが、美味しいモノを摘まみながら酒を楽しむ場所のようである。そこでの売りが「点心」なのだろう。

 

 

【西洋料理、カフェ料理】

 

なぎさ橋珈琲

 

逗子海岸の渚橋の直ぐ横にある。私の記憶では、以前はデニーズがあった場所だと思う。

 

逗子海岸に面しているので、屋外のテーブルで海を見ながらコーヒーと軽食を楽しむことが出来る。そんな立地なので、週末は湘南を訪れた人達で混み合う。

 

最初にこの店を訪れたのは、56年、いやもっと前のことだっただろうか。今は死んでしまった柴犬を連れて行ったことがある。犬を椅子に結わえ、野外のテーブルで海風に吹かれながら、サンドイッチを摘まんだ記憶がある。

 

カフェレストランなのでメニューに取り立てて特徴があるわけではないが、味は悪くない。逗子海岸の眺望を楽しみながら、軽食を取るには絶好の場所である。そうそう、この店の特製バーガーはお薦めできる。もうひとつ、カミさんはここの「水出し珈琲」のファンである。

 

清水橋バル

 

京急逗子線の逗子・葉山駅横の踏切を渡った所(田越川沿い)にある。

 

ステーキ、ハンバーガー、ローストビーフと、肉が食べたい向きにはピッタリだろう。夜は店の名のとおり、お酒を飲みながら食事をする場所になる。

 

残念ながら、私は昼しか行ったことがない。当然ランチメニューであるが、私には十分な量で味もなかなかである。

 

 

【蕎麦】

 

御清水庵 あん彦

 

前述の清水橋バルの直ぐ近く、田越川沿いの京急逗子線側にある。

 

辛味大根おろしの入ったつけ汁で食べる越前おろし蕎麦がここの売りである。蕎麦はコシが強く、しっかりした歯ごたえが楽しめる。お昼であれば、数は限定されるが、太めの田舎蕎麦もある。

 

天ぷらもお勧めできる。四季折々の野菜を揚げてくれるが、私は、山菜の天ぷらが一番のお気に入りである。

 

 

【中華料理】

 

豊龍 (Feng Long)

 

江ノ電由比ヶ浜駅に隣接する一見小屋がけのような店。味を知らなければ、気にもとめずに見過ごしてしまうだろう。

 

この店、私はランチでしか使ったことはないが、飲茶セットは逸品である。まさか、鎌倉の外れにあるこの場所で、この味が楽しめるとは思わなかった。店の女将に聞くと、料理人は香港から来た方という。

 

一品料理の中に「イカ団子」があるのにも感激した。もう40年を遙かに越える昔の話になるが、若かれし頃、台湾で仕事をしていたことがある。その時初めて知ったのが「花枝丸」、つまり「イカ団子」。台湾料理屋でもなければ、一般的な中華料理店では目にすることはなかろう。

 

セットメニューには麺類とチャーハンが並ぶ。カミさんは、白湯麺が絶品という(私は塩分を控えているので、悔しいがラーメンの類いは避けるようにしている)。

 

 

【インド料理】

 

ロイヤル・パラソル(Royal Parasol

 

葉山の先、秋谷にある本場のインド料理店。料理人もウェイターもインド人である。少々不便なところなので車で行くしかないが、立地は良く、海を眺めながら食事が出来る。

 

ランチであれば、2000円も出せばカレー五種類くらいのセットメニューにありつける。味は正真正銘、ほんまモンのカレー。本物だから、菜食主義者用のカレーがもちろんある。インド人は結構菜食主義者がいるので、これは当たり前。馴染みのあるところで、豆を使ったダルカレーが有名だろう。

 

カレーを食べるには、ナンかライスが欠かせないが、是非ともナンをお薦めする。長さ50㎝くらいの大きな代物が出てくる。カミさんはさすがに食べ切れず、持ち帰りが出来るか尋ねたら、アルミ箔に包んでくれた。私が食べた上述のカレーのセットメニューには、ナンではなくパパッドが付いていた。パリパリした食感、その昔、バングラデシュで仕事をしていた時を思い出す。

 

 

 

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