蓮舫代表の戸籍開示 (2017/7/19)
今朝の朝日新聞の記事に、民進党の蓮舫代表の戸籍開示問題が載っていた。私の目には、どうでも良いような話でなぜゆえに彼女がいまだに右往左往するのかよく分からない。
世界的な規範で言えば二重国籍は珍しくないし、そんな例は幾らでもある。日本は日本国籍を取ったら、他国の国籍は捨てるように求めているが、それは努力目標でしかなく、二重国籍であることが即違法行為ではない。そもそも二重国籍とは二つの国の間に跨がる問題であり、日本の都合だけで決めるべき問題ではない。
それでもというのであれば、中国並みに日本政府は二重国籍者の日本国籍を剥奪すると一方的に言えばよい。自民党の保守派議員にはお気の毒だが、日本は民主主義国家であり、一党独裁の共産主義国家でもなければ、全体主義国家でもない。つまらん国粋主義など捨てた方がよい。
さて、民進党が現在抱えている問題で言えば、蓮舫代表の二重国籍問題などどうでも良く、根っ子にあるのは有権者が民進党に愛想を尽かした事に尽きる。
2012年に旧民主党政権は有権者の信を失い、政権の座を自民党に渡した。その後は没落の一途を辿り、誰も民主党が自民党の対抗勢力とは思わなくなった。政治理念もよく分からないし、政治家集団としての実力も疑問だらけになった。民主党が民進党に看板を変えたところで、中身がなければ国民の支持は得られない。
私の見る限り、民進党の立て直しは夢のまた夢である。
思い切って解党し、自民党の一部も取り込んで政治勢力の再構築を図った方が遙かに建設的である。このまま現状を引きずったところで、来年末の衆議院選でボロ負けすることは目に見えている。かつての社会党が社民党に代わり、その存在意義が消え去った前例を知るべきだろう。