米国大統領選挙の結果 (2020/11/8)

 

 

113日の投票日から4日が経過し、結局、バイデン候補の勝利が決定した。まだ、完全に集計が終わったわけではないが、勝敗はついた。

 

この集計結果を受けて、バイデン候補は7日の夕刻、地元デラウェア−州ウィルミントンで勝利演説を行った。

 

これに対してトランプ大統領は、「バイデンは慌てて勝者という偽りのポーズを取っている。選挙は決して終わっていない」と叫んだ。さらに、「月曜日には選挙の法的争いが始まる」と発言した。その後、CNNウェブ版は、クシュナー氏(イバンカの夫)がトランプ大統領に、選挙結果を認めるように話を持ちかけたと伝えた。

 

未だにトランプ大統領は息巻いているが、山場となったペンシルバニア州のみならず、他の州についても裁判を起こさない限り、彼が選挙人を確保する道はなく、現実味はなかろう。

 

ちなみに、エコノミスト誌が選挙結果を伝える昨日の記事の中で、「トランプ支持者達のお祭りの最後の吠え声が聞こえる」と書いていたが、まさにそのとおりである。

 

「トランプ大統領の敗因は?」と問われれば、私は、「倫理観の欠如」、あるいは東洋的な言葉ではあるが「徳の無さ」であったと答えておこう。バイデン氏が次の大統領となるが、彼の任期中にトランプ大統領が二つに引き裂いた米国社会を修復することは簡単な話ではなかろう。

 

 

 

 

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