お盆休みとGo
Toキャンペーン (2020/08/20)
先週でお盆休みが終わったが、お盆を避けて夏休みを取っておられる方も多かろう。
今年は新型コロナ禍のなか、帰省や旅行に出かけるのも躊躇するような事態になってしまった。政府は観光業界に対する支援策として「GO TO」キャンペーンを打ち出したものの、感染第2波が大都市部を覆いつつあることから、このキャンペーンを非難する向きも少なくない。
キャンペーンの適用対象から除外された東京都民には申し訳ないが、私はこの制度を使わせて頂いた。先月、東京都を除外するという話が出る前に、箱根の温泉宿はキャンペーンのお陰で一時予約が埋まったが、除外が決まるやいなやキャンセルが殺到したという話があった。しかし、このお盆休みの期間は東京都以外のお客で予約も埋まったようである。
とりわけ値段の高い、いわゆる高級ホテルと旅館は、政府補助が出たお陰でなかなかの人気だと言われる。確かに、部屋数が僅か16室という人気の宿は、私が希望した日は満室であった。
そんなわけで、第2候補の宿に部屋を取ることになったが、ここもかなりの人気があり、恐らく部屋はほとんどが埋まっていたのではないかと思う。宿は感染に相当気を遣っており、夕食は人が密集しないように時間制でお客を捌く一方、宿泊客も館内を移動する際には、ほぼ全員がマスクを付けていた。
駐車場に停まっている車のナンバーを見る限り、ほとんどが県内からのお客であった。温泉街は3月から5月にかけて閑散としていたので、このキャンペーンは天の恵みになったのかも知れない。
感染は怖いし、社会的大問題であることは事実であるが、自粛自粛でいつまでも観光業を捨て置くわけにはいかない。確か菅官房長官の発言であったと思うが、観光業に携わる人は900万人という。彼らにも生活がある。