なかなか日本に帰れない (2023/11/19)
3週間ほどの出張を終え、さあ帰るぞとポートモレスビーの空港に着いて、チェックインカウンターに並ぶが、職員がいない。待つこと暫く、職員がやってきて「今日の便はキャンセルになった。向こうのカスタマー窓口に行ってくれ」と曰わく。
振り返って後ろを見れば、あちらの窓口に人だかりがある。そこに並んで待つこと30分。窓口のおばちゃんが言うには、欠航便は明後日の同じ便に振り替えた。香港経由の繋ぎの便はどうなると問えば、繋ぎの便も2日後に振り替えられているので、隣の窓口でチケットを発行して貰ってくれと言う。
隣の窓口で、再び列に並ぶこと2時間。やっと順番が回り、窓口のお兄ちゃんに振り替えの搭乗便の情報を印刷して貰う。ただし、運航会社が違うのでチケットそのものではない。さてお次、足止めが決まった2日間の宿はどうする。当然、航空会社が用意するはずだ。お兄ちゃん曰く、もう一度隣の窓口に戻って、ホテルのバウチャーとミールクーポンを貰ってくれ。
やれやれ、再びカスタマー窓口に並び、順番を待つもなかなか列が進まない。やがて、職員が外に出てきて、今いろいろなホテルを当たっているが部屋が足りない。上級のホテルから埋まってしまったので、モーテルしか確保できない。
セキュリティーを考えればそんな所に泊まることは出来ない。我々が宿泊を許されているホテルで探してくれと言ったが、彼女の返事は「隣が警察署なので、大丈夫」。いやいや、この地で警察ほどあてにならないものはない、とこちらも粘る。
さらに待つこと2時間近く。窓口のおばちゃんが言うには、各ホテルに押さえてある部屋には限りがあり、契約した料金でそれ以上部屋を取ることができない。「そんなことは知ったこっちゃーない」、「とにかくセキュリティが確保できるホテルを提供してくれ」と、こちらもさらに粘る。
当方、内心はまともなホテルが用意できないならば、自腹で今日まで泊まっていたホテルに戻ることを決めていた。
そうこうするうちに職員が再び出てきて、「それでは今まであなた方が泊まっていたホテルの領収書をコピーさせてくれ」と言う。この時点で、既に4時間が経過。
職員から全く説明がないまま、外から様子を見ると、我々が渡したホテルの領収書コピーに何やら書類を貼り付けている。おそらく社内的な手続だろう。すでに確保してある部屋数を超えれば、部屋代は高くなる。そんな作業を経て、やっとまともなホテルのバウチャーが発行された。この時点で5時間が経過。それでもねぐらが確保できたので、よしとする。
2日間を航空会社が用事したホテルで過ごし、さあ今日は帰るぞと空港に戻り、チェックインを済ませた。保安検査場を通り、パスポートコントロールで出国手続を終え、ラウンジで待つこと1時間。掲示板を見ると、今度は飛行機が2時間50分の遅延とある。
いやはや一筋縄では行かない。なんとか搭乗し、後は飛行機が落ちないことを願うだけである。