名古屋城
(2023/1/28)
もう50年以上も前の話になるが、私が通っていた高校は名古屋市役所の直ぐ近くにあった。通学は本山から市役所まで地下鉄を使い、市役所駅から学校まで徒歩で10分もかからなかった。市役所という駅名が名古屋城に変わったことを知らない私は、地下鉄に乗って市役所駅がなくなっていたのにちょっと驚かされた。
当時はまだ栄と市役所を結ぶだけの短い南北線であったが、その後次々と延長され、今や市内を回る環状線を形作っている。然もありなん。私の記憶にあるのは半世紀も前の話なのだから。
市役所の西にそびえる名古屋城天守閣を木造に建て替え、昔の姿を忠実に再現しようという計画が進んでいる。しかし、河村市長が主張する昔と寸分違わぬ木造建築の再現に対して、障害者団体がエレベーターを付けろと反対意見を出したことで、計画は難航しているという。
天守閣の再建はさて置き、太平洋戦争中の爆撃で天守閣共々焼失した本丸御殿は4年ほど前に再建された。建物は忠実に再現されており、精巧に復元された障壁画に囲まれた様々な部屋を見ることが出来る。徳川の威信をかけて作り上げた名古屋城であるだけに、各部屋には狩野派の絵師が描いた豪華な襖絵が並ぶ。
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