コロナ禍での住み易さの世界比較 (2021/6/10)

 

 

この手の話はマスメディアでチョコチョコ目にするが、一体何を基準に評価しているのかと疑いたくなるものもある。見出しにつられて内容を読んでみるとガッカリさせられた、という記事に結構出くわす。しかし、エコノミスト誌の分析はそれなりに権威もあり、他の分野の分析でも正鵠を射ていると、個人的には思っている。

 

さて日本の状況について言えば、今月20日まで緊急事態宣言が延長される一方、東京オリンピックを何が何でもやるという政府の方針は変わらない。人の流れを押さえると言いつつ、お祭りは別と言うのでは、政府の言動には整合性がない。

 

感染防止はあくまでも防止であり、問題の根源を取り除くことは出来ない。そこで対策の切り札はワクチン接種という話になるが、その接種率はなかなか上がらず、未だ事態は混沌としている。

 

そんなことを考えれば、日本がこのパンデミックに対して立派に対応していると言うには、相当心許ない。

 

そこで冒頭のエコノミスト誌の記事に戻ると、コロナ禍での日本の都市の住み易さは結構良い結果になっている。最も住み易いのがニュージーランドのオークランドである。確かにニュージーランドは、コロナ対策に成功した国として良く引き合いに出されるので、これは納得できる。

 

大阪と東京がオークランドに続く良い評価になっていることは、少々意外である。が、欧米での感染者数を見れば、確かに日本の状況は相当マシなのだろう。米国の感染者は、一時期、日本より二ケタ多かったし、イギリスやイタリアも一桁多かったのだから。

 

大阪はこの4月には1000人の新規感染者数が続くという大変な状況になり、吉村知事は政治的な非難の的になる事もあったが、昨日の感染者数は153人まで低下した。私には、これはよく対応した結果と映る。

 

と言うわけで、世界と比較すれば、日本はコロナ禍でも住み易いとことというのは、現実なのだろう。

 

 

 

(出所)The Economist, June 5th, 2021

 

 

 

 

説明: 説明: SY01265_古い出来事」目次に戻る。

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: door「ホームページ」に戻る。