世論調査：衆議院選挙の結果予想 (2017/10/14)
既に読売新聞は自社の世論調査の分析結果を報じていたが、朝日新聞も今朝の朝刊で選挙結果の予想を出した。両社とも、自民党が相当有利に議席獲得に向かうだろうと分析している。
この世論調査の結果、私にとっては概ね予想どおりで、とりたてて意外性はなかった。確かに、庶民にとって安倍政権に対する不満は幾らでもあるが、では今の野党がこれに代わって政治運営できるのかと問えばこれまた心許ない。やれ消費税値上げ反対、やれ憲法を守れ、だけでは政治は動かせない。一番の関心事はやはり日々の生活であり、世の景気である。
希望の党の小池代表は街頭演説で、安倍首相が消費税を8%から10%に上げてその使い道を変えると公約した事について、「そんなしょぼい話じゃこの日本間に合わない」と仰った。ところが残念なことに、彼女の口から安倍首相のしょぼい話に代わる「しょぼくない」具体的な話は出なかった。民進党の前原氏が小池新党に合流するという話が出た時には相当のインパクトがあったが、いつまで経っても劇場型だけのやり方で選挙民の心を掴むのは難しい。そんな訳からか、世論調査の結果では希望の党は相当苦戦しそうである。
一方、前原氏と袂を分かった枝野氏の立憲民主党は現議席を上回ると見られる。中身の是非はともかく、枝野氏の主張は明確で分かりやすいと思う。また、胡散臭さもそれほどない（あくまでも私の感覚でしかないが）。
日本維新の会は苦戦と見られている。国選ともなれば、その主張が浪速で通用したからといって、全国でも通用するというわけにも行かないのだろう。
共産党は現状維持できるかどうか、そして社民党と新党大地は議席が確保できるかどうかという相当厳しい状況にあるという。こう言っては申し訳ないが、社民党は時代の変化に対応できないまま衰退し、今や政党としての存在意義すらなくなってしまったというのが、私の印象である。
