舛添知事、絶体絶命。(2016/6/14)
なぜ舛添氏がこれほどまで知事の座に拘るのか私には全く理解できないが、自民党を含めて都議会は辞任決議案を提出することを決めたようである。
野党は今日の議会運営委員会に不信任案を提出するという。一方、自民党も独自の不信任案を提出する腹を決めたと報道されている。自民党としても、これ以上舛添知事をかばえば、7月の参議院選で有権者からしっぺ返しを食らうことは目に見えている。背に腹は代えられない。
昨日(6月13日)に、舛添氏はこの夏のリオデジャネイロ・オリンピックと選挙(知事選あるいは都議会選)が重なることを理由に不信任案の提出を先送りするように求めた。要は、リオのオリンピックにだけは、何としても東京都知事として参加したい、ということなのだろう。リオのオリンピック閉会式で、次期開催は「東京」というアナウンスとともに、自らの顔がテレビに大写しされる事だけに固執しているように見える。例え、世論と議会がどんなに非難しようとも、「俺はリオに辿り着くまでは絶対に退かんぞ」という固い意志である。
振り返れば、東京オリンピックはスキャンダルの連続であった。大幅にコストオーバーランした国立競技場の設計コンペのやり直し、シンボルマークの盗作騒ぎと同じくコンペのやり直し、JOCが傭ったコンサルタントによるIOC委員の買収嫌疑、そしてここに来てオリンピックを招致した東京都知事の政治資金の使途疑惑である。オリンピックは平和の祭典と呼ばれていたが、それは過去の話。今や不正とスキャンダルの祭典となった。
こうなったからには、舛添都知事の失脚と共に、この際、思い切って東京オリンピックを辞退しては如何か。