パレスチナ・ガザにて (2016/4/15)

 

 

パレスチナの仕事で、先週からガザに入りました。ご存じのようにパレスチナは、イスラエルとの紛争が長く続き、ここガザも2014年にイスラエル軍の爆撃で相当被害を受けました。現在は、イスラエルとの緊張は和らぎましたが、いまだに爆撃の傷跡が残っています。

 

戦いを通して国の存続を守ろうとするイスラエルと、土地を追われイスラエルに対する復讐心に燃えるパレスチナとの葛藤は、平和ぼけした日本人には理解できないでしょう。パレスチナに隣接するエジプトのシナイ半島では、イスラム国(IS)の分派がそこを拠点として活動しています。さらに、パレスチナ国内でも、2014年まではファタハとハマスが内戦状態にありました。2014年に暫定統一政府ができ、内戦は一応収まってはいますが、ファタハを支援する西岸地区とハマスを支援するガザ地区では、政治的に一枚岩となっているわけではありません。

 

現在のパレスチナは、イスラエルとの争い、ISへの備え、そしてファタハとハマスの対立と、1つバランスが崩れれば、戦火に至る要素は排除できません。

 

そんな厳しい状況にはありますが、パレスチナの人々は生き生きと日々を暮らしています。笑顔は絶えないし、日本に対する親しみがあるのか、気楽に声をかけ、挨拶してくれます。私が泊まっているホテルの周りの海岸は、家族を大切にするパレスチナ人らくし、奥さんと子供を連れて海岸にピクニックに来る格好の場所とのことです。

 

街中の風景を載せましたのでご覧下さい。

 

 

 

夜中に漁に出た船は明け方戻り、埠頭で仲買人に収獲を売り渡します。漁はイスラエルの規制で沖合6海里までしか認められておらず、沿岸漁業です。

日本の烏賊釣り漁船と同じで、集魚灯に寄ってくる魚を獲ります。レストランでよく見るカラマリや鰯はここで水揚げされたものです。

 

 

2014年のイスラエルの空爆で破壊された建物の残骸が、海辺のテトラポッドの上に積み上げられています。街中には、いまだに復興できていない建物があります。

明け方の雨が未だ残こり、波しぶきが立ち上がっています。向こうに見えるのはガザの市街地です。

 

 

 

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