宴は終わり、感染爆発 (2021/8/14)

 

 

昨日の東京都の感染者数は5773名と、過去3日間連続で最多を更新した。

 

小池都知事は2日ほど前、都民に対して夏季休暇中の帰省・旅行の中止や人流の5割削減に協力を求めたが、果たして人々がどれだけ彼女の言葉に耳を傾けてくれるのだろうか。

 

国、オリンピック委員会、そして小池さんもオリンピック開催で人流が増えたわけではないし、感染拡大に繋がったのではないと強気の姿勢を見せているものの、庶民がその言葉を額面通りに受け止めているとは言い難い。

 

オリンピックで何万人もの人を東京に集めておきながら、今になって人流を半分にせよ、帰省は諦めろと言ったところで、大方の思いは「今更何を言うか」という話になる。そもそも緊急事態宣言を4回も繰り返せば、多くの人から「もうウンザリ、「いつまで我慢をするのか」と不平不満が出るのも当たり前である。

 

五輪開催前には、国民の過半がこのコロナ禍での開催に反対をしていた。安全安心の五輪とばかりに、強硬に開催を押し切ったのは政府と東京都である。真夏の宴が終わった途端、感染爆発に驚いてまたぞろ自粛を呼びかけても、心に響くはずがない。

 

パンデミックが始まってもう1年半が過ぎようとしている。その間、政治は統合的な政策を打ち出せないまま、あれはあれ、これはこれと場当たり的に対応した。今となって残されたものは、コロナ禍と財政の深刻化、回復の見通しもおぼつかない経済状況だけである。

 

 

 

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