五輪組織委員会の憂鬱 (2021/2/8)

 

 

先週は、組織委員会の森会長の失言問題が世を騒がせた。

 

この方の失言は今に始まったことではない。言わずもがな、あちらこちらから非難の声が上がり、本人は発言を撤回して謝罪に追い込まれたが、辞任はしないとも付け加えた。もっとも、当の森会長は辞任したいと意思表示したが、組織委員会がそれを引き留めたといった話も流れ出ているが、本当のところはわからない。

 

トップが引き起こした問題ゆえに、欧州各国の大使館がツイッターで「#dontbesilent(黙っていないで)、「#genderequality(男女平等)というハッシュタグを付けた投稿をアップロードした。森会長を名指ししたものではないが、その意図は明らかである。

 

このコロナ禍で危ぶまれている今年のオリンピックの開催については、この際もう止めてしまえという反対意見が結構出ている。森さんの発言は開催に向けての意気を、さらに挫いてしまったようにも思える。

 

下手をすれば、来月予定されるIOCの判断で、開催が取りやめになる可能性も無いわけではない。そんな切羽詰まった状況で、例え森さんが辞任したとしても、それを引き継ごうという人は恐らくいないだろう。辛辣な言葉になるが、泥船には乗れないということである。

 

組織委員会にとって、新たにもう一つ憂鬱の種が増えた。

 

 

 

 

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