共和党支持と民主党支持に男女の差はあるか? (2018/7/24)

 

 

国内問題では移民の排除、国際問題では一方的な輸入課税の上乗せと、やりたい放題のトランプ大統領である。

 

ここまで来ると、もはやトランプを相手に話し合いや交渉をしても仕方ない。この秋に迫った中間選挙、そして次の大統領選挙を待つことにしようというという雰囲気が強くなりつつある。これは米国民だけでなく、貿易問題を巡って米国と対立する中国やEUにとっても同じである。少なくともトランプ大統領が大好きな「取引(deal)」をやったとしても、秋の中間選挙までに片が付く話とは到底思えない。中間選挙で共和党が議席を失い、民主党が優位に立てばトランプ政権ももはや死に体となる。それまで様子を見ようということになる。

 

では米国民の政党支持構造に変化が出ているのだろうか。これまでも幾つかの世論調査の結果が出ている。概ね共和党が議席を失い、民主党がその議席を取るという予想である。

 

今週のエコノミスト(The Economist)にちょっと面白そうな話が出ていた。

 

男と女で二大政党の支持にどのような違いがあるかという分析である。民主党対共和党の支持率の変化には時系列的なサイクルがある。つまり、民主党の支持が上がり詰めると(逆に共和党の支持は下がり詰める)、やがて支持率が下降する(共和党の指示が上がり始める)。そして民主党支持率の低下が底を打って、再び支持率が上昇するというサイクルカーブを描く。それは、その時々の景気、政治、社会情勢を反映することによって起きる現象である。

 

エコノミストの記事によれば、男女ともその様なサイクルカーブを描く点は同じであるが、女性の方が常に民主党支持が優位である。数字で示せば民主党の支持率から共和党の支持率を引いた差は常にプラスである。概ね+10%から+20%の間でサイクルを描いている。一方、男性はと言えば、1990年代半ば以降、19961998年の3年間を除いて常に共和党支持率が優位のまま現在に至っている。つまり19961998年を除けば、民主党支持率から共和党支持率を引いた差は常にマイナスであった。

 

この男女の支持率の差がこのところ急に拡大している。女性の民主党支持率は大きく拡大しているが、男性の場合それほど大きく増えていない(ほぼ横ばいか僅かに増加傾向)。

 

その解釈である。女性は男性に比べて「女性の味方の党」を支持する。一方、女性の社会進出によって「割を食っている」と思っている男性は共和党を支持するという分析である。これは人種間の視点からみても同じようである。非白人の進出で「割を食っている」と思っている白人男性は共和党を支持する。

 

トランプ大統領がこれほど問題を起こしても、一定の支持者がいることは世論調査の示すところである。彼の異民族嫌い(xenophobia)と女性蔑視(misogyny)は誰もが知るところである。多数の国民はこのようなトランプの行動に眉をひそめるが、「よくぞ言ってくれた、やってくれた」と内心思っている国民も一定割合でいるということである。そして男女の区別でいえば、男性の方が多いということのようである。

 

 

 

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