11月の大統領選挙に向けて深まるバイデンへの懸念 (2024/7/15)

 

 

昨日、共和党ドナルド・トランプ候補が危うく暗殺されかけた事件は、トランプ支持派の結束をますます強めることになるだろう。はためく星条旗を背に、耳から血を流したトランプが拳を突き上げて戦う姿勢を見せた写真は、まさにアメリカ人好みの場面である。

 

この暗殺未遂が選挙戦にどのように影響するのか分からないが、少なくとも、先月27日のCNN討論会の失態以降、党内からバイデンが出馬することへの懸念が顕在化し、選挙から退くべきという声があちらこちらから出てきた。

 

今月7日から9日にかけてYouGov/The Economistが民主党員に行った世論調査では、62%がバイデンの年齢、健康、そして認知能力に懸念があると回答した。それに続く27%の回答はバイデンがトランプに勝てるのだろうかという懸念である。バイデンの政策に同意しないは7%、分からない/他の理由と応えた者は3%なので、これらは僅かである。

 

この調査結果から、バイデンがトランプに勝てるかどうかよりも、彼の年齢と認知能力への懸念が圧倒的に大きいことが分かる。

 

討論会に続いて今月11日に行われたNATO会議の演説と記者会見で、バイデンがウクライナのゼレンスキー大統領をプーチン大統領と呼んだり、カマラ・ハリス副大統領をトランプ副大統領と言い間違えたりしたことは、認知能力の衰えの証左とも取られてしまった。

 

やはり81歳という年齢は大統領戦に臨むには大きな障害になっている。

 

 

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: door「ホームページ」に戻る。