カジノ推進法案
(2014.10.22)
今国会は、二名の女性大臣のスキャンダルでガタガタしていたが、昨日、お二人ともに辞任したことで、取りあえずこの問題にケリがついた。
幾つかの法案審議が進まないままになっていた。その中にカジノ推進法案がある。新聞を読む限り(私の場合は朝日ですが)、反対反対の嵐である。これまたいつもの理由で、「ギャンブル依存症がはびこる」、「日本人はギャンブル依存になりやすい」ということである。
私はギャンブルに関心が無いので、どちらでもよいような話ではあるが、議論が少々ヒステリックになっている。
そもそも日本は、ギャンブルにしても、ポルノにしても、建前上は取り締まっておきながら、実際は野放しである。今更ながらではないが、パチンコは世界の常識で言えば立派なギャンブルであり、街中のあちらこちらにパチンコ屋があるのは日本だけである。では、ポルノはといえば?それそれ、あちらこちらのコンビニの雑誌売り場に、その手の雑誌がいっぱい置いてあるでしょう。これも日本だけの風景である。アメリカでも欧州でも、確かに本屋でプレーボーイ誌くらいは置いてあるが、人の目に触れないように覆いが掛けてある。つまり、日本人の倫理観とやらは相当怪しいのである。
ギャンブルに話を戻しましょう。ラスベガス。そうそう、賭博の町であり、一大歓楽街でもあります。
しかし、ここに並ぶ立派なホテルは、様々な会議の場所としても使われている。会議に出席する人は夫婦同伴でここに来て、奥さん方は昼はショッピングを楽しみ、夜は夫婦でショーを見たり、ギャンブルを楽しんだりできる。子供連れでラスベガスに来ている人もあり、日本と決定的に違うのは、町の雰囲気に後ろめたさや、ギャンブルのギスギスした感じがしないことである。中には一攫千金を夢見て来ている人もいるのでしょうが、ほとんどの人は様々な娯楽を楽しんでいる。
日本では、街中に博打だけを目的とした施設を作るからおかしな話になる(繰り返しになりますが、パチンコ、競輪競馬は立派な賭博です)。沖縄の孤島、あるいは大阪の橋下さんが提案するように隔離した場所で、家族連れで博打以外の楽しみも提供できるような施設にするならば、もう少し真面目に考えても良さそうな気がしますが。