インドの自動車販売台数が世界第三位に (2023/1/6)

 

 

昨日の日本経済新聞に、2022年のインドの自動車販売台数が日本を抜いて世界第三位になったという記事が載っていた。

 

日本の自動車販売台数は昨年420万台ほどであったが、その四割は軽自動車である。一方、インドは425万台を記録した。

 

人口14億人を抱えるインドは高い経済成長を維持している。昭和30年代の日本がそうであったように、生活が豊かになれば、皆が車を欲しがるのは当然である。つまり、インドでは今後もモータリゼーションの波が続くことになる。

 

自動車産業にとって人口の多さは、市場の大きさと同義語である。今や世界最大の自動車市場は中国である。中国の2021年の自動車販売台数は2630万台で、二位の米国の1420万台をぶっちぎっている。人口でインドが中国を抜くのは今年とみられ、長期的には中国とインドが世界の自動車市場を席巻することになる。

 

一方、日本はと言えば、老齢化が進み、かつ若者は自動車離れにある。当然、自動車メーカーにとって日本の市場はそれほど重要ではない。

 

日産自動車の2021年の国内販売台数は僅か39万台、しかも16万台はOEM*/で作る軽自動車である。登録車で言えば23万台に過ぎない。一方、日産の世界の生産台数は400万台、うち中国が130万台であり、もはや日本の市場はマイナーな存在でしかない。

 

登録車シェアの半分を握るトヨタ自動車にとって、日本の市場は重要ではあろうが、それでも年間1000万台に及ぶ世界の総販売台数に対して、国内販売台数は144万台(除く、軽自動車)に過ぎない。

 

国の大きさと少子高齢化という現実を見れば、自動車会社にとって日本市場の魅力が低下し続けるのは、当然の話である。

 

 

 

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