半自動運転 (2019/6/23)

 

 

数日前のニューズウィーク誌に、半自動運転のテスラが、運転手が居眠りをしたまま高速道路を50kmほど走行し、運転手は追跡してきたパトカーに起こされ、逮捕されたという記事があった。この記事には、自動運転が普及すればこのような事故が頻発する可能性が高いので、運転手を監視する装置が必要という落ちがあった。

 

なにやら笑えるような、笑えないような話である。そもそも自動運転とは、人間による運転には、過失を起こす確率があるので、機械が人を代替し、その確率を下げることが目的である。ただし今のところ、その機能は半自動にとどまり、機械が事故の責任を負うものではない。

 

「笑えるような、笑えないような」というのは、自動運転がまだまだ未成熟な段階ということに尽きる。

 

テスラの例で言えば、相当の範囲の運転を車が代行してくれるので、運転手は(半)自動運転を監視すれば良いというわけである(最終的には、危ないと思えば運転手が操作しなければならない)。

 

しかし、この運転手は「楽ちん」であるが故に、ついつい眠くなって、居眠りしてしまった。これでは危ないので、自動運転を監視している運転手の居眠りをさらに監視するための装置が必要というお話しになった。少々、本末転倒という気がしないでもない。

 

最近、私も車を替え、それには自動追従装置が付いている。

 

時々、自動追従機能を使ってみることがある。確かに、高速道路をひたすらまっすぐ走るには便利であるが、一般道路でこれを使うのは少々怖い。

 

渋滞時に自動追従機能を使うと、前の車にくっついて加速・停止してくれるが、自分の運転感覚とはかなり違う。

 

前の車が走り出すと、自動追従でこちらも加速する。ところが、数十メートル先で前の車は再び止まっているにも拘わらず、まだ加速している。そしてかなり近づいたところで急にブレーキが効き始める。

 

私の運転感覚でいえば、どうせ先はつまっているのだから、ゆっくり前の車にくっついていって、ゆっくり停止すれば良かろうというものである。機械(車)より先に、ついつい、こちらが先にブレーキを踏みたくなってしまう。

 

今の自動追従は、前の車輛との距離を測って動きを判断することは出来ても、車列全体を見て車の流れを判断するまでには至っていない。

 

もう一つの経験は、自動追従で渋滞を走っていたさなか、Uターンをしようとハンドルを切った途端、自動追従が前の車が離れたと判断したのか急に加速し出した。慌ててブレーキを踏んだが、これには肝を冷やした。

 

技術は進みつつあるものの、私にとっては、現状で運転そのものを機械に任せるのは未だ怖い。急な飛び出しに対する緊急ブレーキや、車線からの逸脱に対する警告・補正といった安全面での補助機能と割り切っている。

 

 

 

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