スマホ買い換え実質0円
(2015/12/20)
先日、携帯電話会社からダイレクトメールが届いた。今、スマホを買い換えれば、現在使っている端末の下取りを含めて実質0円になります。つまり、タダで新しいスマホに換えられるという、とっても美味しい話。でも、美味い話には裏がある。
善は急げ。早速、近くの販売店に行き、では新しいものに換えましょうという話になった。今使っているiフォン4Sがiフォン6Sに実質0円で交換できる。ふむふむ、ではお願いしますと話が進む。私が契約内容は今の条件をそのまま継承して下さいと伝えると、担当者はiフォン6Sには今適用している契約プランがメニューにないと仰る。うーん、それでは料金が一番近いプランでは幾らになりますかと訊ねると、これこれで、料金は月2500円ほど支払いが増えますと答えが返ってくる。
おいおい、実質0円だった筈ではないか。そもそも、契約を切り替えると2年間拘束されるので、2500円掛ける24ヵ月で締めて6万円也の支払い増である。これって、結局0円だったはずのスマホのコストを契約料金の値上げで回収しているだけではないか。
勿論、このカラクリを知って、買い換えは止めました。
ところで今、政府は携帯電話会社に対して、スマホの新規契約に対するキャッシュバックを制限し、同じ端末を使うユーザーに対して安い料金プランを提供するようにと申し入れている。これに対して、新聞は概ね「政府が民間のビジネスに口を出すのかね」といった意見を載せている。私も、「確かにそうだよね」、「いちいちお上が口を出す話かよ」と考えていたが、そうとも言えなくなってしまった。
英語で「フィッシング」という言葉があります。くれぐれも「美味い話には裏がある」ことをお忘れなく。